物流現場のデジタル化において、「短期間での複数システム刷新」は非常に難易度の高いプロジェクトです。
今回は、リソース不足という壁を乗り越え、単なるシステム導入に留まらず、お客様自身がベンダーをコントロールできる「自走体制」を確立した事例をご紹介します。
01. 課題
■ 6ヶ月という極短期間で「3システム刷新」の難題
物流トレーサビリティの強化は、誤出荷防止や品質向上において避けては通れない課題です。
今回のお客様は、6ヶ月間で3つの基幹系・周辺システムを刷新するという非常にタイトな計画を立てていました。
しかし、プロジェクト開始にあたって以下の深刻な課題に直面していました。
●プロジェクト推進役の不在
社内に複数のシステム開発を統合的に管理・推進できる専門人材がいなかった。
●品質と期限への懸念
複雑なデータ連携が必要な中、期限内に完遂できるか、実運用に耐えうる品質を確保できるかのリスクが非常に高かった。
●ベンダーコントロールの限界
複数ベンダーが関与するため、責任の所在が曖昧になりやすく、調整コストの増大が予想されていた。

02. 解決策
■ PMOの枠を超え、技術的な「隙間」を埋める伴走支援
maruttoは、進捗管理を行うPMOとしてだけでなく、技術的なボトルネックを解消する「実務型パートナー」として参画しました。
1. 責任範囲の「隙間」を埋める技術支援
システム連携において最もトラブルが起きやすいのは、ベンダー間の「境界線」です。
maruttoは以下の領域の開発・実装を直接担当し、技術的な空白地帯をゼロにしました。
●データ連携コンバータの開発
異なるシステム間のスムーズなデータ受け渡しを実現
●バーコード発行機能(CLP連携)の実装
物流現場の要となる機能を整備
2. 「自走」を見据えた運用体制の構築
外部に依存し続ける体制ではなく、お客様自身が主導権を握れるよう支援しました。
●ベンダーマネジメントの型化
お客様がベンダーを適切に指揮・管理できるよう、コミュニケーションの整理と意思決定プロセスを構築
●ドキュメントとナレッジの共有
開発のプロセスをブラックボックス化させない透明性の高い運用を徹底
03. 結果
■ 誤出荷ゼロへの布石と、クライアント主導の「自走体制」の確立
プロジェクトの結果、中核システムの導入と周辺機能の実装をスケジュール通りに完了。
しかし、最大の成果は目に見えるシステムそのものだけではありません。
●「自走体制」の確立
クライアント自身が各ベンダーをハンドリングできる状態になり、今後のシステム拡張や保守を主体的に進める基盤が整った
●残存領域への確信
現在進んでいる他の実装領域についても、お客様主導で完遂できるレベルまで組織能力が向上した
●物流品質の劇的な向上
トレーサビリティの確保により、「誤出荷ゼロ」に向けた確実なロードマップを描くことに成功した

■ 「管理」と「実行」を両立し、お客様の「自走」をゴールに置く
PMOとしての全体最適化に加え、技術的なボトルネックを直接解消する実行力がmaruttoの強みです。
複雑なシステム連携の壁を取り払うことでプロジェクトを加速させるとともに、知見をお客様の中に蓄積するプロセスを重視しました。
システムが動くだけでなく、お客様が各ベンダーを自在にコントロールできる「自走体制」へと昇華させることで、中長期的な運用の安定を実現します。
物流DX・システム刷新でお悩みの方へ
弊社では、高度な技術理解とプロジェクトマネジメントを掛け合わせ、お客様の「自走」をゴールに置いた支援を行っています。
「プロジェクトを推進できる人材がいない」「複数ベンダーの調整がうまくいかない」といった課題をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。









