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ERP導入の「価格」を徹底解剖!見積もりの見方と適正価格の考え方

2025年8月25日 by
ERP導入の「価格」を徹底解剖!見積もりの見方と適正価格の考え方
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■ ERP導入の価格に関する重要ポイント

ERP導入にかかる価格は、単なるソフトウェア購入費ではなく、「システム導入プロジェクト」の費用であり、企業の規模、導入機能の範囲、カスタマイズの有無、導入形態(クラウド/オンプレミス)など多くの要因により変動します。

ERP導入費用の内訳は、主に以下の4つの要素で構成されます。

ソフトウェアライセンス費用

  1.  買い切り型またはサブスクリプション型。

  2. 導入支援・コンサルティング費用
  3.  要件定義、設定、カスタマイズ、データ移行、教育など、プロジェクトの肝となる費用。

  4. インフラ・ハードウェア費用
  5.  主にオンプレミス型で発生するサーバーや機器の費用。


● 保守・運用費用

 年間保守費用やサブスクリプション費用に含まれる更新・サポート費用。


「適正価格」の考え方


適正価格とは、単に「安い価格」ではなく、自社の課題解決や目標達成という「得られる価値」と、投資額(価格)のバランスが見合っているかという視点が重要です。

安すぎる見積もりは、機能不足や導入失敗のリスクを伴います。

  • 【目次】


ERP導入の価格に関する重要ポイント


■ なぜERP導入の価格は分かりにくいのか?

 ・ 価格が変動する要因


■ ERP導入にかかる費用の内訳を知ろう

 1. ソフトウェアライセンス費用

 2. 導入支援・コンサルティング費用

 3. インフラ・ハードウェア費用(主にオンプレミスの場合)

 4. 保守・運用費用

■ 見積もりを比較検討する際のポイント


■「適正価格」とは何か? - 安さだけで選んではいけない理由

 
■ まとめ


ERP導入の価格は、多くの要素によって変動する複雑なものですが、内訳や見積もりの見方、「適正価格」の考え方を理解すれば、適切に対応できます。

まとめ


1. 自社の課題と導入目的を明確にする

何を解決したいのか、ERPで何を実現したいのかを具体化する。


2. スモールスタートを検討する

最初から全機能を導入せず、必須の業務範囲から導入し、段階的に拡張していく。


3. クラウドERPを積極的に検討する

初期費用を抑えられ、インフラ管理の手間も少ないクラウド型は、中小企業にとって有力な選 択肢です。


4. 複数のベンダーの話を聞き、比較検討する

価格だけでなく、機能、実績、サポート体制、相性などを多角的に評価する。


5. 見積もりの内容をしっかり理解し、疑問点は必ず質問する

納得いくまで説明を求める。


  • 中小企業がERP導入を成功させるためには

● 費用対効果(ROI)で考える

  • ERP導入によって、どれだけの業務効率化、コスト削減、意思決定の迅速化などが期待できるか?その「得られる価値」と「投資額」のバランスを見極めます。

  • ● 安すぎる見積もりへの注意
  • 極端に安い見積もりは、必要な機能が不足していたり、導入支援が不十分だったり、後から追加費用が発生したりするリスクがあります。導入プロジェクトが失敗すれば、投資が無駄になるだけでなく、業務に支障をきたす可能性もあります。

  • ● 背伸びしすぎない
  • 高機能なERPは魅力的ですが、自社の規模や業務内容に対して過剰な機能は、コスト増につながるだけでなく、使いこなせずに宝の持ち腐れになる可能性もあります。

  • ERP導入における「適正価格」とは、単に「安い価格」ではありません。自社の課題解決や目標達成という「価値」に対して見合った価格であるか、という視点が重要です。

「適正価格」とは何か? 

安さだけで選んではいけない理由

● 前提条件の確認

見積もりの前提となっているユーザー数、対象業務範囲、カスタマイズの有無などが自社の要望と一致しているか確認します。


● 「諸経費」の中身

「諸経費一式」などと曖昧に記載されている場合は、具体的な内容を確認しましょう。


● 含まれていない費用

見積もりに含まれていない作業や費用がないか確認します(例:データ移行の一部作業、追加トレーニングなど)。


● 作業範囲の明確さ

各項目の作業内容が具体的に記載されているか確認します。「〇〇設定」だけでなく、「どの機能をどのように設定するのか」レベルで明確になっていると、後々の認識齟齬を防ぐことができます。


● リスクの説明

想定されるリスクや、それに対する追加費用の可能性について言及があるか確認します。誠実なベンダーは、リスクについても説明してくれるはずです。


  • ● ベンダーの導入実績と体制
  • 価格だけでなく、自社の業種や規模での導入実績、サポート体制、担当コンサルタントの経験なども重要な判断材料です。

複数のベンダーから見積もりを取ることは必須ですが、単純に総額だけを比較するのは危険です。以下の点に注意して、内容をしっかり吟味しましょう。

見積もりを比較検討する際のポイント

  1. 4. 保守・運用費用

  • ● 年間保守費用(買い切り型の場合)
  • ソフトウェアのアップデート、問い合わせ対応などのための費用。一般的にライセンス費用の15~20%程度が目安です。

  • ● サブスクリプション費用(クラウド型の場合)
  • 月額・年額費用に保守サポートが含まれていることが多いです。


【チェックポイント】

✔︎ 保守契約の内容(対応時間、対応範囲)は十分か?

✔︎ バージョンアップは保守費用に含まれるか?(クラウドは自動アップデートが多い)

3. インフラ・ハードウェア費用(主にオンプレミスの場合)


  • サーバー、ネットワーク機器、OS、データベースソフトウェアなどの購入・設定費用です。クラウド型の場合は、基本的にベンダー側が用意するため、ユーザー側での負担はほとんどありません。


【チェックポイント】

✔︎ 推奨されるスペックは妥当か?

✔︎ 既存のインフラを活用できないか?

2. 導入支援・コンサルティング費用


● 要件定義、設計、設定(パラメータ設定)

自社の業務に合わせてERPを設定する作業費用です。ここが導入プロジェクトの肝であり、費用も大きくなる傾向があります。


● カスタマイズ(追加開発)費用

標準機能だけでは対応できない業務要件がある場合に発生します。安易なカスタマイズは、将来のバージョンアップ時のコスト増や不具合の原因にもなるため、慎重な検討が必要です。


● データ移行費用

旧システムからマスターデータやトランザクションデータをERPへ移行する作業費用です。データの量や複雑さによって変動します。


教育・トレーニング費用

従業員がERPを使いこなせるようにするための研修費用です。導入後の定着に不可欠なコストです。


● プロジェクト管理費用

プロジェクト全体の進行管理にかかる費用です。


  • 【チェックポイント】
  • ✔︎ 各作業の工数(人日や人月)と単価は明記されているか?
  • ✔︎ どのような作業が具体的に含まれているか?
  • ✔︎ カスタマイズは本当に必要か、標準機能で代替できないか?
  • ✔︎ 教育内容は十分か?

  •  1. ソフトウェアライセンス費用

● 買い切り型(オンプレミスに多い)

最初にライセンス費用を支払います。ユーザー数や利用機能に応じて価格が決まります。

  • オンプレミスとは、自社でソフトウェアを所有し、自社内で管理・運用する形態のことです。


● サブスクリプション型(クラウドに多い)

月額または年額で利用料を支払います。ユーザー数や機能、データ量などで変動することが一般的です。初期費用を抑えやすいのが特徴です。


  • 【チェックポイント】
  • ✔︎ 初期投資の予算とキャッシュフローは?
  • ✔︎ 導入期間とビジネスの変化のスピードは?
  • ✔︎ 自社のセキュリティポリシーは?
  • ✔︎ IT人材のリソースは?

ERP導入の見積もりは、大きく分けて以下の要素で構成されています。

  • 見積もりを見る際は、これらの項目がどのように記載されているかを確認しましょう。 


ERP導入にかかる費用の内訳を知ろう

このように多くの要素が絡み合うため、「ERPの価格は〇〇円です」と一概には言えないのです。

▼価格が変動する要因


  • ● 企業の規模や業種
  • 従業員数、拠点数、業種特有の要件などで必要な機能やカスタマイズが変わります。

  • ● 導入する機能(モジュール)の範囲
  • 会計、販売、在庫管理、生産管理、人事給与など、どこまでの業務をERPでカバーするかで価格は大きく変動します。

  • ● カスタマイズの有無と程度
  • 企業の業務プロセスに合わせてシステムを改修(カスタマイズ)する場合、その開発費用が発生します。

  • ● 導入形態(クラウド vs オンプレミス)
  • 自社でサーバーを持つオンプレミス型か、インターネット経由で利用するクラウド型(SaaS)かで初期費用やランニングコストが変わります。


  • ● 導入支援(コンサルティング)の内容
  • ベンダーによる現状分析、要件定義、設定支援、教育などの手厚さも価格に影響します。

  • まず理解しておきたいのは、ERP導入は単にソフトウェアを購入するのとは異なり、「システム導入プロジェクト」であるということです。価格が変動する要因は多岐にわたります。


なぜERP導入の価格は分かりにくいのか?

「会社の基幹業務を統合して効率化したい」「DXを進めたい」と考え、ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)システムに関心を持ち始めた中小企業の経営者やIT担当者の方も多いのではないでしょうか。


しかし、いざ導入を検討し始めると、その「価格」の複雑さや幅広さに戸惑うことも少なくありません。

「一体いくらかかるのか?」「提示された見積もりは妥当なのか?」そんな疑問を解消し、自社にとって最適なERP導入を実現するための、ERPの販売代理店も行うmaruttoが価格に関する知識と判断基準を解説します。


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  1. 1. 価格の理解
  2. ERP価格は、ライセンス、導入支援、インフラ、保守・運用の4つの内訳から成り立っており、総額だけでなくその内訳を精査することが不可欠です。

  3. 2. 価値の重視
  4. 「適正価格」とは、安さではなく、自社の課題解決という「価値」に対して、投資額が見合っているか(ROI)で判断すべきです。

  5. 3. 成功への道筋
  6. 初期費用を抑えやすいクラウドERPを検討しつつ、複数のベンダーから見積もりを取り、前提条件と作業範囲の明確さを確認しながら進めることが、成功への鍵となります。


ERPは導入して終わりではなく、活用して初めて価値が生まれます。


  • maruttoでは特に、IT専門家が不在がちな中小企業だからこそ、導入後の自社活用をとても大切に考え、提案・サポートさせていただいています。


  • 本記事を参考に、価格に関する正しい知識を身につけ、自社にとって最適なERP導入の第一歩を踏み出してください。


最も重要な3つのポイント


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