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DXという前にやっておいた方がいいこと

デジタルトランスフォーメーション(以下DX)に取り組むという会社が増えてきているけれど、コンサルをやっていて感じることはその前にやるべきことというか考えることがあるな。という話

もう聞き飽きてきているこのDXなんですが、人伝いでご紹介頂く企業様からはDXに取り組みたいけどどこから手を付ける?取り合えずペーパーレスから?みたいなご相談を結構な高確率で頂きます。

実際コンサルに入らせて頂く前に事前ヒアリングを経営者や幹部の方とさせて頂くのですが、どうも掴みどころのない課題がいろいろありそうなお話を聞き雲行きが怪しそうだな...と思うのが初回

契約して頂いてから実際ご支援させて頂き始めると、まず最初は現状把握のため経営者・幹部・何名か現場の方とお話させて頂きます。その中で、どの課題がポイントになりそうか「フムフム」と頷きながら質問していくと出てくる出てくる。大小いろんな課題。

もちろん聞いていくのは事業そのもの、組織の強みや弱みにあたるようなことから、体制やら今後の方向性などなど。時間をかけて丁寧に聞きながら整理していきます。

この整理をしている時はあまりIT周りのことを中心に聞くというよりもその企業の、強みを伸ばすためなのか、弱みをつぶしていくことをやっていった方が良いのかを探りながら整理しています。

この時に、たいていのお客様は「○○の課題ってITで解決できないの?」といきなり解決策を求められます。 それは決して間違いではないですし、貴重な時間もお金も投下して頂いているのですからすぐ成果を求めたい気持ちはものすごくわかります。

ですが、たいていの場合はITやらDXに取り組む前にある課題の方に先に手を付けるべきだったりします。

例えば、、、 ・注文を受けたものの、在庫がちゃんと引き当らないんだよね...  →それって、在庫の把握どうやってやってます?だったり、事前に適正在庫って把握しようとか、基準決めてたりとかないんですか? とか、

・電話で注文受けるんですが、聞き違いとか。手元のメモの読み違いとかあるんですよね。  →それって、電話注文受けた時に注文内容復唱するとかできない or しないんですか?読みにくいものは確認したりしませんか?

とかとか、IT以外の基本的なことが漏れていたり、業務ルールが明確でなかったり、思い込みだったり。

整理してみると別にITというかDXでなくとも解決できることが結構あったりします。 社内に人員や予算に余裕があるならこういうIT以外のところの整理は並行してやってもいいのかもしれませんが、IT以外の部分で事前に潰せるところは社内で整理して対処してみるのでもいいですね。

もちろん、その整理を我々のようなコンサルがやってしまっていいのだと思われる会社様もいると思いますが、DXをやっていく上で改善に取り組む組織文化を醸成するという意味でも自社でやっておいた方がいいと思いますね。

いくつかのお客様でそういったことがあったのでDXご担当の経営者、幹部の方々、頭の片隅に置いて頂ければ幸いです。

ではでは

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